なぜ皮膚はかゆくなるのか?‟イッチ・スクラッチサイクル”とは
皮膚がかゆい時って、ほんとに辛いですよね。
掻いている時は、かゆい衝動が満たされて快感なのに、それが延々とループする辛さ…
アトピー経験者にしかわからない地獄です( ;∀;)
この、痒くてたまらない状態の元凶は、
「イッチ・スクラッチサイクル」といいます。
「イッチitch」:かゆみ
「スクラッチscratch」:掻く
その「サイクル」、
「かゆい」→「掻いて傷つく」→「炎症が起きて悪化する」→「もっとかゆくなる」→「さらに掻き壊す」→「傷がもっと傷つく」→……というかゆみの悪循環のことを指します。
まず真ん中の「マスト細胞」中の「顆粒」が放出されて、中にあるヒスタミンがばらまかれると、それが「かゆみ」になります。
それを「掻破」つまり掻き壊すことで、「表皮細胞が傷つく」。するとその傷を修復するために「サイトカイン」という化学伝達物質が分泌されます。それにより「炎症が起き」、「皮膚炎が悪化」し、さらに「痒みが増す」…
なんという魔のサイクル(ノД`)・゜・。!!
この「イッチ・スクラッチサイクル」を止めるには、まずこのサイクルのどこでもいいので矢印部分を断ち切る必要があります。
抗ヒスタミン剤の服薬や、ステロイド剤はその痒みを和らげるソッコー材ですね。
他にも、どんなにかゆくても掻けないように寝る前に手を縛るとか、手袋をはめる、幹部を布やテープでカバーすることで、夜中に無意識で掻いてしまうことを物理的・強制的に止めてしまうのです。
これは虫刺されであっても、掻き壊しを繰り返していれば、イッチ・スクラッチサイクル状態の慢性皮膚炎になってしまいます。
かゆみのメカニズムを理解して、その対策を立てていきたいですね。
ただ、これはかゆみのメカニズムであって、かゆみを引き起こす原因を断ち切らなければかゆみは止まりません。
食事療法を最優先で実践しながら、かゆみサイクルも少しでも悪化しないようにしたいですね。
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